- 言語はなぜ分かれてしまったのか?
- バベルの塔とはなんなのか?
- 人の罪とはなんなのか?
この記事では、このような疑問に答えています。
人生に光を!ヘルメスLIFEへようこそ。
最近の新興宗教では「人は共に支え合う」「助け合う」と言うのを強調して説いていますよね。
しかし、ふっと考えてみればなぜ神様は助け合うはずの人間同士に言語の壁を作ってしまったのか疑問ですよね。
多くの宗教では、なぜ言語が分かれてしまったのかを説いているところはほとんどありませんでした。
しかし、旧約聖書だけは「バベルの塔の物語」として神様がなぜ人間の言語を分けたのかと言うのが書いてあったのです。
バベルの塔の物語は、今の新興宗教が説いている教えと少し違う価値観が見えてきたりもします。
記事を読む中で、そこを楽しんでもらえたらなと感じています。
それでは早速いきましょう。
バベルの塔の物語を解説
繰り返される罪
人間は自由であるから末代にわたって罪を繰り返してきました。
約束を破り殺人を繰り返し神の教えに背く罪などは長年繰り返されてきて、一度「大洪水の物語」によって人類は滅んでいます。
「大洪水の物語」に関しては別の記事で書いていますのでご覧ください。
繰り返される罪で、最も神の怒りをかったのがこのバベルの塔建設だと言われています。
バベルとは、古代メソポタミアにおいて長く栄えた重要都市であるバビロンを指してます。
天に届く塔
ここに住み着いた人々は王の命令により、
「天まで届く塔のある町を建て有名になろう。そして全地に散らされることのないようにしよう」
と言って、とてつもない高層タワーを建造するプロジェクトを打ち出しました。
ここで言う「天まで届く」とは空や宇宙のことではなく、さらに外側にあると考えられてきた神の世界のことを指します。すなわち、人間は神の領域に達し、神に等しいものになることを、神をしのぐものになる事を願ったのです。
この、神の領域に達することは、人間が本来の位置を見失い、創造主である神に成り代わろうとする欲望に帰結する事をこの物語では教えられています。
「塔」と記されているのは、古代メソポタミアでいくつも建造された「ジグラット」と言う建築物であると想定されています。
この建物は、エジプトのピラミッドに並ぶ巨大建造物でありまして、宗教的な祭儀や天文観測のために用いられたと考えられています。
言語を分ける
このような人間の思い上がった計画と行動を見て、神はこの計画を阻止しようとします。
それが、人間たちの使う言葉を混乱させこの計画を中止に追い込んだのであります。
聖書によれば、それまで人間は皆一つの言葉を使っていましたが、このとき初めてさまざまな言語が生まれました。
コミュニケーションを取れなくなった人々は塔を造る事ができなくなり地上に散っていきました。
この物語では「なぜ世界にはたくさんの言語があるのか」を説明する原因物語の要素も含まれています。
バベルの塔の物語から学べること
バベルの塔の物語はごく短いですが、実に現代的なメッセージがありますよね。
これから時代を生きる私たちにとってこのバベルの塔の物語から私はこのようなメッセージを感じました。
それは、「やろうと思えばできるけどもあえてそれをしないという選択の意思」です。
科学の進歩により、私たちの自由度がさらに増してきていますよね。
しかし、その自由から欲望のあるがままに行動していたら必ず不幸になる方も大勢おられます。
国レベルの話になると、国家を強く見せたいと言う欲望から核兵器を大量に作ることや権力を握るためにあらゆる手段を使ったりもしますよね。
国レベルになるとイメージがつきにくいかも知れませんが、身近な生活でも同じ事が言えます。
あの家が欲しい!あの車が欲しい!と借金をしてでも購入しればその後の人生は借金に追われることにもなりますよね。
私たちの選択は自由ですが、その選択により今後の人生は大きく変わってきます。
ですから、欲望のままに生きるのではなく、その心の制限として教えてくれているのがバベルの塔の物語のような気がいたします。
私は、キリスト教などの信仰者ではありませんが、聖書からは人間の生きるための必要な要素が含まれているようにも感じるのです。
このような物語から生きるための知識を身につけより明るい人生を通れるようになると思うのです。
おわりに
最後まで記事をご覧いただき誠にありがとうございます。
「バベルの塔」以外にも多くの記事を書いていますのでそちらもぜひご覧ください。
https://hermes-life.com/with-noahs-ark/
人生は学びの連続です。学ぶからこそ、人生は明るく通れると思います。
旧約聖書は少し抵抗あるかも知れませんが、読んでみると結構面白いです。
その中にもかなり学びがありますので、興味のある方は読んでみてください。
あなたの人生に光を!ではまた
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