✔️『ライフシフト』をオススメしたい方↓↓
- 10代、20代の方
- これから何を学べば良いのか悩んでいる方
- 老後に漠然と不安を持っている方
これから人間は健康寿命が延び、100年生きる時代となります。
そこで2つの問題に直面します。
- テクノロジーが人間の仕事を奪い、失業率が増加する
- 少子高齢化による老後の資金問題
前作の『ライフシフト』では、生きる上での「考え方」の話でした。
続編である『ライフシフト2』では、生きる上で「どのように行動していったら良いのか?」ということが具体的に書かれています。
『ライフシフト』は、生きる上での必読書になると思っています。
本記事では、『ライフシフト2』をわかりやすく具体的に解説していきます。
※『ライフシフト1』を読んでいない方↓
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第1部 私たちが直面している問題
機会は私たちの雇用を奪うのか?
あなたは自動運転の車を見たことがありますか?
私は初めて自動運転を見たときには目を疑いました。
「本当に誰も乗っていない!?」
という驚きと同時に、
「もうタクシーの運転手もトラックの運送する人もバスの運転手も必要なくなるなぁ」
と直感で感じました。
そうです、テクノロジーが人間の仕事を奪う日は間近にきているのです。
実験では、自動運転車の方が事故率は圧倒的に少ないと考えられており、事故による死者は減らせると明らかになっているのです。
テクノロジーが人間の雇用を奪うのは、自動運転による普及だけではありません。
- ロボット工学
- AI
この2つにより、爆発的な進化により、
- 製造業者
- 税理士
- 会計士
- 介護職
などの仕事がテクノロジーに奪われる可能性は極めて高いと言われています。
「Amazon Go」でコンビニの店員すらいらなくなるということが思い知らされましたよね。
えっ!それじゃ人間が機械に勝てる分野はないの?
いや、それがまだまだあるんだよ。機械に代替されにくいのは人間らしい活動を行う能力なんだ。
人間が機械に勝てる分野とは?
テクノロジーは、組み込まれたプログラムによって高速で計算したり処理する能力に長けています。
つまり、チェスや囲碁なんかはもう人間が機械に勝てることはありません。
万が一、人間が勝てたとしても、次挑戦をする時は確実に負けてしまいます。
それは、機械が相手の行動パターンを学習して瞬時に何通りのパターンから最適な方法を選び取り選択するからです。
ですから、機会は処理能力や決まった行動パターンを繰り返すことが得意なのです。
それに比べて人間の脳は、仮説を立てたり、想像したり、人と共感し合ったり、未来の可能性をいくつも思い描く能力が高いのです。
つまり、
より人間らしい活動とは、人と人のやり取り、ケアや思いやりが必要な活動、マネジメントやリーダーシップということになります。
人間には、心がありますが機械にはありません。
これからは、人間関係スキルが必要になってきそうですね。
少子高齢化による問題とは?
- 平均寿命が伸びていることにより死亡率が下がる
- 女性の社会進出などが原因で出生率が下がっている
↑高齢者が増え、若い人が減るきっかけである
極めて少子高齢化が目立っているのは、日本や中国ですよね。
日本の平均寿命は上昇し続けている中で、少子化も進んでいます。
少子化が進む原因は、従来の価値観(女性は育児や家事をするもの)から現在の価値観(女性も社会に進出してキャリアアップをしていく)ことに移行しているからです。
そんなときに、子育ては女性のキャリアアップの重荷になると考えてしまう女性も現在では多いようです。
さらには、子育ては経済的な負担も大きく、結婚しても子供を作らない夫婦や、兄弟がいない1人子の子供も増えてきているのです。
つまり、死亡率も下がり、出生率も下がっているため、少子高齢化はますます加速すると言われているのです。
日本の人口は、
2004年には1億2800万人に達していますが、2050年には1億900万人、2100年には8450万人になると予想されているのです。
少子高齢化により老後の資金問題で不安を感じる人がとても多いんだ。第2部では、これからどのような行動をしていかなければならないのかを具体的に説明するね
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第2部 直面している問題をどう乗り越えるのか?
古い自分から新しい自分に!
これからの人生は、移行を経験する人が多くなります。
つまり、職を変える、離婚、移住などによって、新しい国や新しい仕事、新しい家庭環境に適応しなければなりません。
新しい環境に適応できていない宙ぶらりん状態を人類学者は「リミナリティ」と呼んでいます。
これから確実と思っていたことが、確実でなくなり、今までの常識が崩れ去る経験をするでしょう。
つまり「リミナリティ」の人が増えるということです。
このリミナリティ」から早く脱却するためには
- 好奇心
- 創造性
が重要だと言われています。
好奇心が強い人は、物事の解決策に到達しやすく、変化に対応しやすいということは研究者の中で明らかになっています。
今までの古い自分から新しい自分に変わるために、私たちは「社会的開拓者」になる必要があるのです。
✔️ここでのテーマは「社会的開拓者になる」ということを前提に、今から私たちがすべき3つのことをご紹介します。
- 物語:自分の人生のストーリーを紡ぎ、そのストーリーの道筋を歩むこと。それは、人生に意味を与え、人生でさまざまな選択をおこなう際の手引きになるような物語でなくてはならない。
- 探索:学習と変身を重ねることにより、人生で避けて通れない移行のプロセスを成功させること。
- 関係:深い絆をはぐくみ、有意義な人間関係を構築して維持すること。
この3つを主軸にお話しします。
物語ー自分の人生のストーリーを歩む
物語とは、人生の3ステージであった「教育→仕事→引退」といった3ステージが崩壊してマルチステージ化していくことにより
- 私はどのような職につきたいのか?
- どのようなスキルが必要なのか?
- どのようなキャリアを築くのか?
- 老いるとは、どういうことなのか?
とった問いを根本から考えていく必要になります。
今のあなたは現時点でいくつもの選択肢があります。
この4つの問いに深く考えることによって、
自分の「ありうる自己像」が変わってくるということです。
そのためには、以下の3つの考え方を改めなければいけません。
- 年齢に対する考え方を変える
- 時間に対する考え方を変える
- 仕事に対する考え方を変える
年齢に対する考え方を変える
あなたは今何歳ですか?と聞かれたら基本は暦年齢(生まれてから現在までの年数)で答えることが多いですよね。
ですが年齢の考え方ってもっと深いのです。
- 暦年齢(生まれてから現在までの年数)
- 生物学的年齢(肉体がどれくらい若いか)
- 社会的年齢(社会でどのように扱われているか)
- 主観的年齢(自分がどのくらい老いている、もしくは若いと感じているか)
の4つに分けることができるのです。
✔️例
- 「あの人年齢の割に元気やねぇ」→生物学的年齢が若いということ
- 「もう立派な年齢なのだから、そんなことをしていたらダメだよ」→社会的年齢が若いということ
このような年齢に分けられていては、老いるとはどのようなことなのか考えにくいですよね。
本書で述べられているb>「老いる」ということは、死生学的年齢で考えるべきだと主張しています。
死生学的年齢とは、現在から死亡するまでに残されている年数のことです。
つまり、「自分があとどれくらいの期間生きられるのか」というこれからの話をしていくのが死生学的年齢の考え方です。
例えば、
歴年齢が40代前半でもアルコール依存症で苦しんでいたり、病気で長く生きられない人は、60代後半の人よりも老いているという考え方です。
私たちの残された年齢は、自分は今どのような健康状態なのかから判断することができるのです。
時間に対する考え方を変える
あなたの身体は健康だった場合、あなたに与えられた人生(死生学的年齢)が若いですよね。
あなたは、60代でも100歳で死ぬ未来なら、まだまだ若いということです。
つまり、あなたがその残された時間という概念をどのように考えるのかが重要になってきます。
時間に対する考え方で大切なことは、
目先のことにとらわれず、長期的な視点を持つことです。
つまり、10日後の自分はどうありたいかを考えるより、10年後の自分はどうなりたいか?を考えた上で、今自分は何をしないといけないのか?をを考えるべきなのです。
この視点を「鳥の目型」という表現で説明されています。
未来の自分を大切に、未来の可能性を広げていく投資を積極的に行うべきなのです。
未来の可能性を広げるには、以下の2つを心がけるべきなのです。
- 複利の効果を味方につける
- 今に集中できる環境を作り出す
仕事に対する考え方を変える
仕事に対する考え方を変えるとは、
一言で表すと自動化を避けられる職業に就くべきなのです。
テクノロジーの発展により、人間の仕事が機械に奪われる実態の中で、今からトラックの運転手になるために大型の免許を取ろうと考えても、その仕事は自動運転に奪われる可能性が高いですよね。
研究では、2030年までに7500万人〜3億7500万人が職業を変えざるをえなくなるというデータも出ています。
失業率も増加する一方で、自動化が実現していけば、働き手の生産性が向上していき、職を失わなかった人は以前よりも高い給料を受け取れるようになるのです。
そのことを考えれば、今の自分が置かれている状況を考えて、自分の職業は機械に奪われないかを知って、もし奪われる未来が来るなら今から新しいスキルを身につけるのも良いですね。
あなたの人生のストーリーを考える(まとめ)
「ありうる自己像」を描き出す
- 私のキャリアは突然終止符を打たれるのか?
- 私の思考は狭すぎていないか?
- 私は年齢に対して誤った思い込みをしていないのか?
- 私は制度の変化を考慮に入れているのか?
- 私は時間を再配分できているのか?
探索ー学習と移行に取り組む
今、あなたはどの道を選ぶかによりその先に存在する「ありうる自己像」が変わってきます。
そのために学習に取り組み、自分がどのような人生を生きたいかを見いだし、そうした未来の自己像につながる道を見つけないといけないのです。
もし、あなたがまだ20代なら、マルチステージの長い人生に向けて、その土台となるスキルと足場を充実させる時期なのです。
生涯にわかって学び続ける
探索では、生涯学び続けることが前提として書かれています。
子供期間の学びは、これから社会に出る上での学びでした。
学校に行けば、学ぶためのスケジュールが詰まっていて、家に帰っても親がそれぞれのやり方で勉強の仕方を教えてくれたと思います。
つまり、学習のためにすべてのエネルギーを注ぎ込んでいたのが子供期間だったと思います。
ですが、大人の学びは違います。
家庭を持っている方や仕事をフルタイムで働いている方は、自分の時間を上手に確保して、独学や自分でお金を払って学ばなくては行けなくなりました。
こうして考えると、大人の学習は簡単ではなく、勇気と知的・情緒的努力が必要となってくるのです。
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【朝活とは?】朝にやっておきたい7つのオススメな活動と挫折を防ぐコツを徹底解説
✔️では、大人はどう学ぶべきなのでしょうか?
今では、大人を対象とする教育産業は急成長しています。
オンライン教材やオンライン講座なんかも爆発的に普及していき、新しいスキルを学べる場がたくさん生まれました。
ですが、そのような学びの場にもなかなか勇気を持って挑めない人たちもいます。
研究でわかっているのは、職場での不公平な扱いや職を失うのではないかと不安を抱えている人たちは、新しいことを学ぼうとする確率が少ないとわかっているのです。
日々の生活で不安や憂鬱になること、ストレスを抱えている人は新しいことを学ぼうとする意欲が薄れてしまうのです。
この問題を克服する唯一の方法があります。
それが、学習の対象に強い興味と情熱を抱くことです。
心理学の研究によれば、
人は内発的な動機を持っているときに最も学習効果が高まるのです。
具体的には、学ぼうとする対象に、心を惹かれていて、好奇心に満ち溢れている場合であれば、大きな学習効果を期待できそうです。
移行を成功させる方法を学ぶ
これから、新しいことを学び、新しい職に就くのであれば、自分のアイデンティティが変わらざるをえなくなります。
- あなたが何をするか?
- まわりの人たちがあなたをどう見るか?
- あなた自身が自分のことをどう見るか?
こうしたことが全て変わります。
そのために強い不安を襲われることもあると思います。
ですが、移行をする上では誰もが不安を経験することになります。
そのために、最初は探索と調査を行う必要があるのです。
自分がこれから歩もうとしている道を、先に歩んでいる人たちに話を聞いてみるとか、
これから新たなスキルを得るために実際の講座の体験をしてみるとか、
まずは実際に行動して感覚を掴むことが大切です。
そうすれば、新しい進路に本格的に踏み出す勇気が持てます。
あなたの探索の取り組み(まとめ)
- 私は十分に探索を行なっているのか?
- 人生の計画に役立つ人的ネットワークを築けているのか?
- その道を私はどう感じているのか?
- 十分に学習し、足場を築けているのか?
- 学習に適した場を作っているのか?
- あなたが望む場所に住めているのか?
関係ー深い結びつきをつくり出す
人は常に支えながら生きてきました。
人類が成功を収める上で鍵を握ってきた要素は、集団で行動し、協働する能力だったのです。
私たちの人間関係の核をなすのは、家族です。
パートナー、両親、親族の関係は、あなたがどんな人生を歩もうとも続いていく関係性です。
また、親しい友人は人の幸福度と人生の満足度を大きく左右することがあります。
これからあなたはどんなコミュニティと関わっていくのか、どんな人間関係を結んでいくのかをしっかり考えないといけないのですね。
子供の数が減り、高齢の家族が増えていく
年々女性の結婚する時期が遅くなっています。
明らかな原因は、女性が経済的自立に進んだことにあります。
女性にとって結婚は、経済的デメリットに見られてしまうことが多くなりました。
つまり、女性の社会進出は結婚を遅らせるどころか、子供を産むかどうかも考えている人が多くなっています。
女性にとって子供を産む選択は、自分のキャリアをストップさせ、自分のやりたいことをできなくなる選択になってしまいます。
昔は、「子供は宝」という価値観や風習があり、子供を産むことを人生の大きな目標と抱えている女性は多かったですが、
現代の価値観は子供を産むというよりも、キャリアを追求しより自分のスキル磨きに励む方が良しとされてきているのです。
健康寿命が伸び、女性が子供を産まなくなることで、今後少子高齢化がますます加速していくだろうと言われているのです。
夫婦は、支え合いの関係を築くべき!
社会の価値観が変化すれば、生き方の選択肢も増えることでしょう。
ですが、家族の本質は愛し愛されることは変わりありません。
だからこそ、夫婦同士はお互いの価値観や生き方を批判せず、支え合いの関係を築くべきなのです。
支え合いの関係を築く上で、以下の2点を意識する必要があります。
- お互いの選択肢と向き合う
- ストーリーを共有する
自分達はどのような人生にしたいのか?何を望むのか?
お互いの想いを話し合い、それぞれの選択肢と向き合い共有し合うということが必要になってきます。
生涯にわたってコミュニティに関わり続ける
コミュニティに深く関わっている人は、長生きする確率が高く、生きがいを持つことによりアルツハイマー病と死亡率も下がるという研究結果も出ています。
ボランティア活動や地域で行われているイベントに積極的に参加していくことで、深い関係を結んでいきましょう。
さらに、生涯にわたってコミュニティーに関わり続けるメリットは、
世代間の共感をはぐくむことができるということです。
つまり、若い人と高齢者の交流です。世代間を超えて関係を深めることは、学びにもなり、孤独を解消させる一つの要因です。
高齢者は若い人の価値観や言葉に寄り添い、若い人も高齢者に寄り添い学ぶ姿勢であれば、大きな関係性を生み出せるでしょう。
あなたの人間関係づくり
- 十分な時間を確保できているのか?
- どのような未来を望むのかを明確に話し合ったのか?
- 適応力を持っているのか?
- コミュニティとの関わりに時間を費やす用意はできているのか?
- さまざまな年齢層の人たちと一緒に過ごす用意はできているのか?
第3部 私たちのこれからの課題 (箇条書き)
企業の課題
- 入社年齢の多様化
- 新しい退職の形の導入
- 男性の子育て支援
- 介護者の支援
- 柔軟性を重んじる文化の形成
- 学びの支援
- 年齢差別の撤廃
教育機関の課題
- 大人の学習ニーズを重視する
- 柔軟性と自在性を高める
- 年齢による区別をしない
- 学位中心主義からの脱却
- 教育機関の誇大広告の撲滅
- 積み上げ型で持ち運び可能なスキル証明
- 誰もが学べる仕組み作り
- テクノロジーの活用
政府の課題
- 「職」ではなく、「人」を守る
- 不平等の是正
- 「劣悪な雇用」から国民を守る
- 悪い経済的結果を防ぐ
- 健康面での悪い結果を抑制する
- 将来必要となるスキルを身につけるのを助ける
- 健康的に年齢を重ねることを後押しする
- 長寿経済を築く
- GDPだけに囚われない思考
- 政治システムを作り替える
未来に向けてのアドバイス
- 先手を打つ。私たちはいま、大きな変化の時代を生きている。変化の影響を逃れられる人はいない。
- 将来を見据える。あなたがいま何歳だとしても、残されている人生は、過去のどの世代よりも長い。
- 「ありうる自己像」を意識する。人生が長くなり、多くの移行を経験するようになれば、あなたの「ありうる自己像」の選択肢は大きく広がる。
- 可変性と再帰性を意識する。あなたがどのように老い、どのような将来の選択肢を手にするかは、いまあなたがどのように行動するかによって決まる。
- 移行を受け入れる。自発的な移行にせよ、不本意な移行にせよ、人生を大きく変えることはときとして難しい。
【重要】効率よく読書できるオススメのサブスク2選
【オーディオブック】オーディブルを活用する
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おわりに
本記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
『ライフシフト』は、人生の戦略と行動を考える上で必須の本だと言えます。
これから長寿化(100歳以上生きる)になることはもうわかっています。
その上で、テクノロジーの進化と少子高齢化によるこれからの未来の対策も『ライフシフト』では示されています。
- どんな人生にしたいのか?(ストーリー)
- どんなスキルを身につけたいのか?(探索)
- どんなコミュニティを作りたいのか(関係)
をしっかり考えて、『ライフシフト』を実践していきましょう。
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