- 発達障害にはどんな種類があるのか?
- 発達障害の特徴はなにか?
- 発達障害の方と向き合うにはどうしたらいいのか?
本記事では、このような疑問に答えています。
人生に光を!ヘルメスLIFEへようこそ。
あなたは発達障害をどのように考えていますか?
発達障害の方とお話しするときに無理解なまま対応をしてしまうと、彼らを傷つけたり困惑させてしまうことがあります。
私の子供が発達障害かもしれない。どのように対応したらいいのだろう。
私は発達障害者の支援施設で介護士として働いていますが、気をつけなければならないのは彼らの特性を知らずに無理解なまま対応してしまうことです。
それは、目的地もわからず無闇に車を走らせてしまっていることになります。気が付けば迷子になってしまいますよね。
ですので、まず目的地を知り車を走らせるように、発達障害は、まず理解することが優先とされ、それから支援に勤めることが重要とされます。
理解→対応
この順序を守るためにも、本記事では以下の構成に分けています。
- 発達障害の種類ついて
- 発達障害の対応の仕方について
本記事では、あなたの理解をさらに深められるように、わかりやすく解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
発達障害の種類について
発達障害にはいくつか種類がありますが、代表的なのは以下の3種類です。
- ASD(自閉スペクトラム症)Autism Spectrum Disorder
- ADHD(注意欠如・多動症)Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder
- LD(学習障害)Learning Disorders
本記事では、これらの三つを重点的に解説していきます。
ASD(自閉スペクトラム症)Autism Spectrum Disorder
ASDで挙げられる特性は以下の通りです。
- コミュニケーションなどの困難
- 興味のかたより
- 情報への志向性(具体的で視覚的な情報を好む)
- 感覚の異常(視覚・聴覚・触覚などの感覚に異常あり)
- 関係理解の弱さ
- 記憶の強さ
生活面では主に、対人関係が苦手であったりこだわりが強かったりします。
コミュニケーションや関係理解の困難があるため、相手の意図を察し、相手に合わせてコミュニケーションをとることを苦手とされたり、話し方に独特なスタイルが見られたりします。
こだわりが強いとは、物事の手順やルールにこだわる特性が見られます。
それが主に集団行動の悩みとなるわけですが、本人を無理やり適応させようとすると、問題はより深刻になってしまいます。
ADHD(注意欠如・多動症)Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder
ADHDで挙げられる特性は以下の通りです。
- 多動性(じっとしてられない)
- 衝動性(思いつきの行動)
- 不注意(気が散りやすく見落としが多い)
ADHDは一言で表すなら「そそっかしい」が特徴です。
慌てて行動してしまってミスをしてしまうことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、ADHDの場合は人よりも極端に多くて、忘れ物も常にしてしまいます。
生活面では、じっくり勉強することが苦手であったり、身の回りの管理が苦手であったり、活動の切り替えができなかったりします。
ADHDの子は確かにミスは多いのですが、その反面ミスをしてもめげずに明るくしていられるという長所も持っています。
LD(学習障害)Learning Disorders
LDの特性がある子には、読み書きや計算の基本的なスキルを習得することが困難です。
ですから学校生活で苦労をされることが多いです。
幼児のうちはそこまで問題とされることはないのですが、学校生活が始まれば困難が表面化されてきます。
学校生活では、授業やテストで読み書きと計算が必要とされるために、それが悩みの原因となります。
家庭生活でそこまで目立ってはいませんが、学校生活での悩みが多くなりがちなのです。
発達障害の種類が重なり合う
先ほど、三つの発達障害の種類を紹介しましたが、それらが重なり合うケースがあります。
発達障害の場合、一種にだけ該当する場合は、生活にそこまで支障にならないのですが、生活に支障がある場合の多くは、複数種が重複しています。
- ASD+ADHD+LD→専門家との相談が重要になってきます
- ASD+LD→視覚的な情報を好む一方で文字や数字の読み書きが苦手になります
- ASD+ADHD→不用意な発言によるトラブルや対人関係の悩みが多くなります
- ADHD+LD→勉強が苦手な上に集中するのが難しいため、自信を失いやすい。
種類は様々でさらに重複しています、彼らの特性にあった対応が必要となってきます。
次は、適切な対応の仕方について学んでいきましょう。
発達障害の対応の仕方について
発達障害の種類を理解した上で、次に重要になってくるのが彼らの特性にあった対応の仕方です。
一つひとつわかりやすく解説していきます。
最大の目標は二次障害を防ぐこと
二次障害には、長引くと定着しやすい特徴があります。
不登校なども問題も、うつなどの症状も長期化すればするほど解消しにくくなるのです。
そのために、早期理解と早期対応が重要になってくるのです。
発達障害を軽減させようとする支援方法です。
つまり、発達の特性を否定したり押さえ込んだりすることは、その人の価値観や生き方を否定することになってしまいます。
重要なのは、その人の特性を理解し、発達障害を肯定的に捉えて、活用できる部分と補う部分を分けて理解することが必要とされます。
二次障害を防ぐために以下の三つを意識してください。
- よく相談する
- 対応を見直す
- 休養をとらせる
二次障害が起こったとしても、発達障害がある方はコミュニケーションが苦手なために親や先生に相談できたいことがあります。
「大人が世話焼くのはどうか」とは考えずに積極的に介入してください。
特にいじめを解消するためには、大人の力が欠かせません。
ストレスとトラウマを避けること
発達の特性が見られる方は、認知や行動が他の人たちと異なるために、共同生活で足並みを揃えることは大きなストレスになります。
- 疲れやすい
- サポートが足りない
- 過剰対応
この三つにより、ストレスがかかりやすくトラウマが生じやすくなります。
必要なことは、子供が活動しやすい環境を整えてあげることです。
無理に社会参加を繰り返していると強いトラウマを抱えたり、二次障害に襲われる可能性があります。
彼らの特性をまずは理解して、彼らが社会参加しやすい環境を整えてあげることを最優先に考えましょう。
やりたいことを十分に保障する
生活の中には勉強や仕事など「やるべきこと」と、趣味などの「やりたいこと」があります。
多くの方は二つをバランスよくとって生活していますが、発達の特性がある方は双方のバランスがうまく取れないままストレスを抱えてしまう場合があります。
親や先生などの周りの大人たちが発達のある方達の趣味の時間や自由な時間を保障してあげて、ストレスマネジメントを行うようにしましょう。
- 楽しみ方を理解する
- 楽しみ方を保障する
人は誰しもが「やりたいこと」ができなければ報われません。
発達の特性がある子供は、人に合わせることばかりを教えられ「やりたいこと」が出来ず我慢をしている場合が多いです。
そのため、対応の見直しなどが必要とされるのです。
過剰適応している可能性とは?
発達の特性がある子は、場に合った言動をするために、自分を押し殺し無理をしてしまっている可能性があるのです。
そのような合わせかたを「過剰適応」といいます。
重要なことは、まわりの人が無理な要求を止めることが必要とされます。
一見元気そうに見えてもかなり我慢している可能性だって考えられます。その結果二次障害が起こってしまうのです。
大人たちの対応の仕方により。発達の特性ある子供たちの人生は大きく変わってきます。
重要なのは、発達の特性ある方が社会に合わせる動きではなく、周りにいる大人たちが発達の特性ある方に合わせるように心がけましょう。
おわりに
発達障害と名前がありますが、私が考えているのは「障害」ではなく「個性」であると思っています。
人はそれぞれ得意と不得意があるように、発達の特性がある人たちはそれが極端に大きいだけなのです。
つまり、苦手なことはとことんに苦手ですが、得意なことは誰よりも優れています。
ですから支援の時に苦手なところに注目するのではなく、優れている部分に注目してあげ流のが必要だと考えています。
発達障害は発達の病的な遅れではなく「一種の多様性」と理解し、その子の育ち方が他の子とどう違うのかを考え対応していくのが大切なのです。
否定的ではなく肯定的に捉えましょう。
あなたの人生に光を!ではまた
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